【SEO】次世代WEB用画像ファイル戦争勃発!JPGの後継はWEBPが有力

2018年12月7日

GooglePageSpeedInsightsにより画像次世代規格戦争が勃発

2018年11月にアップデートされたGoogleのPageSpeed Insitghtsにより長らく棚上げされてきたJPGの次世代規格論争を呼び起こすことになりました。

PageSpeed insitghtsが「 JPGやPNGよりコッチ使って! 」とJPEG 2000 / JPG XR / WEBPの3種を推奨しはじめたのです。

実は古い次世代規格候補とWEB検索・ブラウザ戦争

ファイル容量圧縮に対して劣化の激しいJPGの弱点は10年以上前から問題視されていました。

実際、改良型のJPEG 2000が登場したのは2000年頃ですし、その後も2009年にはJPG XRが、2010年にはWEBPも登場。

それからすでに結構な年月が経ちますが、まだまだJPGが現役。JPG XRもWEBPも聞いたことすらないって方も多いのではないでしょうか。

(JPEG 2000はPhotoshopの保存形式にあるので目にしたことある方は多いかも)

これらの次世代規格が統一されずJPGがこれほどに使われてきた一番の要因は「 次世代規格をめぐる企業間の対立 」にあります。

Apple vs Microsoft vs Googleの構図

問題はJPEG 2000もJPG XRもWEBPも、WEBブラウザを開発運営する三社が推進している点です。

  • JPEG 2000:Appleが推進
  • JPG XR:Microsoftが推進
  • WEBP:Googleが推進

言わずもがなPCやOS、スマホなどでライバル関係にある3社です。これら3社それぞれが主要WEBブラウザも擁しているから質が悪い。

AppleにはMac / iPhone / iPadでデフォルトのsafariがあり、MicrosoftはWindowsデフォルトのEdgeがあり、GoogleはChromeが。

それでJPG XRはEdgeやIEなどMicrosoft系のブラウザのみ、JPEG 2000はAppleのsafariのみ、Googleが推すWEBPはChrome系のブラウザだけが対応。

次世代規格が統一される兆しがないので、世のウェブマスターたちも次世代規格ではなくどのブラウザでも広く対応しているJPGを採用してきたのです。

同様の事情により、カメラ業界でもデジカメの画像保存形式にはJPGがメインとして使われてきました。

ハードウェアとインターネットの進化も関連が

次世代規格が統一されずJPGが使われ続けてきたもうひとつの要因が、「 PCなどハードウェアとネット回線の進化 」にあります。

JPGが劣化に弱いとはいえ、容量を気にせず100%画質保存なら劣化を抑えることは可能です。

しかしインターネット黎明期は回線速度が遅く、大きいJPG画像を開くには時間がかかりました。またJPGを保存するPCのハードディスクやデジカメ本体やCFカード(今はSDカードが主流)などストレージを圧迫。

それでJPGの後継として画質を維持しながら容量の軽いJPEG 2000やJPG XR、WEBPが登場したのです。しかし先述の事情により普及しないうちに、PCやCFカードなどハードウェアのストレージがぐんぐん進化。

同時にインターネット回線もダイヤルアップからISDN、ADSL、光回線へと切り替わっていきます。

これらの進化により画像の容量が大きくてもさほど気にならず、軽量さよりも互換性が優先されJPGが使われ続けました。

一石を投じたPageSpeed Insights

こうして次世代規格は半ばJPGに淘汰されるような形で忘れ去られていました。

が、鬼才スティーブ・ジョブズ率いるAppleが市場に投入したスマホの普及により事情が一変。PCよりもスマホでのネット利用が多くなったことで、スマホに合わせたページの軽量化が求められるように。

そしてついにGoogleが「 JPGとかPNGよりも容量を軽くできる次世代規格を使いましょう! 」とJPEG 2000 / JPG XR / WEBPの3種を推奨したのです。

今後はWEBPの時代?

今後はWEBPがJPGの後継規格としてWEB業界を統一していくと予想されます。

正直切り替えがめんどくさいので「 うわぁ、Googleがまたなんか言い出したけどどうしよう 」って困惑した空気はありますが、次世代規格の方がJPGよりも軽量で優れているのは正論。

2018年12月上旬現在WEBPに対応していないFirefoxやEdgeも今後のバージョンアップで対応する予定。

逆にJPEG 2000とJPG XRのブラウザ対応が広がる様子はないので、ポストJPGはWEBPで確定とみていいでしょう。

まとめ:次世代WEB用画像ファイル戦争と後継有力規格

  • 画像の次世代規格として生まれたJPEG 2000 / JPG XR / WEBPだが、3社の思惑もありなかなか統一されずJPGが使われ続けてきた。
  • スマホの台頭やユーザーマインドなどWEB業界の変遷により、サイトにはページ表示速度が重視されるように。
  • ページ表示速度を評価してくれるGoogleのPage SpeedInsightsがJPG / PNGではなくJPEG 2000 / JPG XR / WEBPを推奨し、再び脚光を浴びる。
  • しかしJPGが酷使された結果、現状WEBブラウザや各種アプリがJPEG 2000 / JPG XR / WEBP対応が微妙。
  • 今後はWEBPがJPGの後継として対応が急速に進むと予想される。

ただ問題もあり、現状ではまだ対応していないブラウザが多いうえにWordPressとかPhotoshopとかWEB業界でよく使われるアプリケーションでも非対応です。

なのでいますぐに切り替えしていくのは少々早いかもしれません。

(この辺りについては詳しくは下記記事にて解説しています)