【SEO新時代到来】Googleの被リンク否認ツールとは?
いわゆるバックリンク、被リンクの数がそのままGoogleに評価される時代はもう終わりました。
むしろ被リンクはいまや諸刃の剣。そんな質の低い被リンクからサイトを守る自衛の手段として、Googleの被リンク否認ツールが用意されているくらいです。
いまだに「 SEO対策として被リンクはとにかく多い方が良い!とにかく被リンクつけまくろう! 」とか考えてるWEB担当者がいたら、もうクビにしてしまいましょう。
被リンク否認ツールとは?なぜ必要?
被リンク否認ツールとは、「 悪意のある被リンク 」や「 質の低い被リンク 」を「 この被リンクはないものとしてください 」とGoogleに申請し、サイトを守るための自衛手段です。
もともと外部サイトからの被リンクは、サイトがどれだけ人々から評価されているかの指標の一つとして使用されてきました。
ですが、結果的にサテライトサイトによる自作自演リンクや業者からの被リンク購入など、ブラックハットでスパム的な被リンク施策が横行。
Googleは対策として、「 明らかに自作自演や相互リンクなど、質の低い被リンクが多い場合はペナルティを課す 」ことを表明しました。
しかし、
- 他サイトより、ペナルティを課す目的で質の低いリンクをつけまくられると対処できない。
- 昔業者から購入した被リンクを削除対応してもらえない。
など自身ではコントロールのできない質の低いリンクにより表示順位を下げられる可能性があります。
被リンクは投票みたいなもの
Googleは被リンクを「 サイトの品質に対して投じられた票 」と評しています。
Google先生としては、「 リンクの多い=人気投票で票が多い生徒(サイト) 」はみんなの役に立っている優秀なヤツだから、優遇して出番を増やす=検索で上位表示してやるってわけです。(それによってGoogle先生も出来る先生と評価され、生徒からの人気が高まる=利用者が増えますから)
しかし悲しいかな、学校のクラスには優秀なヤツもいれば素行が悪く先生にも仲間からも悪く評価される嫌われ者もいます。
そんなクラスの嫌われ者スパムくんがアナタにリンク=投票しまくったとしましょう。
Google先生は「 アイツ、スパムくんからやたらと投票してもらってるな。グルになって不正投票してるっぽいし評価落としておくか。 」となります。表示順位の低下です。
頼んで聞いてくれればいいですが、片想いとはいえ嫌われ者のスパムくんからの投票を確実に止めることは実質不可能です。
このままではアナタもスパムくんの巻き添えでGoogle先生に嫌われっぱなし。
そこで自衛手段として、「 スパムくんからの票はいりません!数に入れず無視してください! 」と直訴する方法をGoogle先生は用意してくれました。
これが、被リンクを否認するとGoogleに申請する被リンク否認ツールです。
以前、SEO施策として業者から購入したけれど今では消すことができないリンクや、自身ではコントロールできない質の悪いサイトからのリンクなど、低品質な被リンクはいろいろあります。
しかしGoogleとて万能ではないので、それが本人も含んでの不正なのか一方的な被リンクなのか判断しきれません。
そこで、悪影響を及ぼすと思われながらも自身では消すことができない被リンクからサイトを守るためのツールなのです。
被リンク否認ツールの実際の使い方
被リンク否認ツールはGoogleのSearchConsole、通称ウェブマスターツールの機能の一つ。
ですが、SearchConsole上には被リンク否認ツール機能へのリンクはありません。
下記リンクをご利用ください。
被リンク否認ツールの使い方自体は下記記事にて詳しく解説しています。
併せてご覧ください。
被リンク否認ツールにはリスクもある
残念ながら、被リンクツールを使ってバックリンクを否認をすれば必ず下がった表示順位が戻ってアクセスが増えるとは限りません。
むしろ表示順位が低くなる可能性すらあります。
「 この被リンクは質が低い!これが表示順位を上がらせない原因だ! 」と否認した被リンクが、実はSEO的にはプラス評価されていた被リンクだった可能性があるわけです。
先ほどの投票の例でいえば、「 最近Google先生からの評価がよくない。嫌われ者のAくんが私に投票するから、Google先生に嫌われてるんだ! 」と思いAくんからの投票を否認したところ、さらにGoogle先生からの評価が下がってしまう現象です。
実はGoogle先生はAくんのことはなんとも思っておらず、「 最近Google先生からの評価がよくない。 」と感じたのは相対的に周りの評価が高まっているだけだったり、他に原因があったなんてパターン。
その上さらに、良質な被リンクとして評価されていたAくんからの票を捨ててしまったものだから、Google先生からの評価はさらに悪化してしまったのです。
実際、Google自身もSearch Consoleのヘルプ上で以下のように述べています。
これは高度な機能であるため、慎重に使用する必要があります。使い方を間違えると、Google 検索結果でのサイトのパフォーマンスに悪影響が及ぶ可能性があります。ご自分のサイトに対して、スパム リンク、人為的リンク、品質が低いリンクが数多くあり、それが問題を引き起こしていると確信した場合にのみ、バックリンクを否認することをおすすめします。ほとんどの場合、Google では詳しい情報を提供されなくても、どのリンクが信頼できるものかを評価することが可能なため、標準的なサイトのほとんどではこのツールを使う必要はありません。
Googleが実際にどのようなアルゴリズムで質の高い被リンク、質の低い被リンクを判別しているか、その精度がどれほどのものかは定かではありません。
被リンク否認ツールを使うときには、否認するバックリンクを慎重に選別する必要があります。
まとめ:被リンクツール否認ツールとは?
- 自作自演、人為的なリンクなど質の低い被リンクは、サイトの表示順位を下げる要因にもなる。
- しかし外部からの被リンクは自身ではコントロールすることができない。
- 質の低い被リンクからサイトを守るため、特定の被リンクを評価から除外するようGoogleに申請するのが被リンク否認ツール。
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