Chromeに勝手に追加されるTrendツールバーってなに?

自分で好きな機能だけを追加できるChromeやFirefoxの拡張機能、便利ですよね。

しかしときおり、拡張機能が勝手に追加されたりして困惑することも。押かけ女房か。

今回は勝手にインストールされて権限を求めてくるTrendツールバーなる拡張機能の正体について。

ウィルスバスターの機能のひとつ

だ、誰だおまえ!

仕事で使っているPCでChromeを開いたら右上の拡張機能欄にビックリマークの通知が来ていまして。

クリックしてみると、下記の表示と権限を拡張機能を有効にするか削除するかの二択。

「Trendツールバー」が追加されました

パソコン上の別のプログラムにより、Chromeの動作方法を変更する可能性のある拡張機能が追加されました。

次の権限にアクセス可能:

  • アクセスしたウェブサイト上にある自分の全データの読み取りと変更
  • 連携するネイティブアプリケーションと通信

アクセスしたウェブサイト上にある自分の全データの読み取り、ってなんだかおどろおどろしいっていうか怖い。普通に怖い。

セキュリティソフト ウィルスバスターの機能

Trendツールバーはウィルスバスターが持つ機能のひとつ。

結論を申し上げれば、Trendツールバーはセキュリティソフト ウィルスバスターが持つ機能の一種。

ウィルスバスターを運営している会社がトレンドマイクロ社なので、そこからとってきたネーミングなのでしょう。

主にはGoogle、Yahoo!、Bingの検索一覧で表示されたサイトが安全かどうかを知らせてくれる機能です。

飛び先がフィッシングサイト・詐欺サイトなど害を及すサイトを回避できるよう、警告を表示してくれます。安全なサイトの場合、画像のように緑のチェックマークが入ります。

Google検索結果上に出たグレー判定のサイト。

こんな感じで緑のチェックが入らないサイトも。これはグレーで安全か危険か未評価状態。もしかして人力ですかトレンドマイクロさん。

危険なサイトだと赤×、警告では黄色!が入るようですが、最近てんでみていない。Google検索自体が優秀で危険サイトは検索結果からある程度排除しているのでしょう。

よほどアングラジャンルのサイトが出てくるような検索でもない限りそうそう赤×は見られなさそう。

ほかにも、SNS上のプライバシー設定をチェックしてくれたり、オンライン上での決済をより安全にする専用ブラウザ機能も。

「 俺は大丈夫! 」と自信がある方はともかく、不安のある方なら活用された方がいいかと思います。もちろん、トレンドマイクロさんに閲覧情報などが飛ぶいくことになるので、その辺もよく考えて。

FirefoxやMicrosoft Edgeにも

今回はたまたChrome拡張機能で警告フラグが立ったのでChromeのキャプチャーでご紹介しました。

が、TrendツールバーはFirefoxやWindows10のデフォルトブラウザであるEdgeの拡張機能としても存在しています。

実際、私のPC上のFirefoxとEdgeの拡張機能にも無効ながら入っていました。自分で入れた覚えはないので、Chrome同様ウィルスバスターさんが自動的にインストールするのでしょう。

さすがにインストールが自動としても勝手に有効になることはないはずなので、Trendツールバーの機能をお使いになりたい方はこれらのブラウザでもオンにした方がよろしいかと。

まとめ:突然追加されたTrendツールバー

  • Trendツールバーは、ウィルスバスターがChromeやFirefoxに入れるセキュリティプログラムのひとつ。
  • Googleなど検索結果上に出たサイトの安全性をチェックし、アクセスしても大丈夫か知らせてくれる。
  • ほか、SNSプライバシー設定のチェックや決済専用ブラウザなどの機能もある。

近い話で知人から「 クレジットカードに身に覚えのないトレンドマイクロって請求が! 」と相談されたこともありましたけど、これはウィルスバスターの利用請求ですね。以前記事にしたやつ。

しかしはじめてみたときはTrendなんて言葉と「 アクセスしたウェブサイト上にある全データ~ 」って言葉でサイト上から最近のトレンドをマイニング・分析でもしてくれる機能かと思った。

ウィルスバスターの機能なんだから社名入れるんじゃなくてウィルスバスターツールとかにすればいいのに。