【ブログ初心者向け】より読まれる文章を書くための3箇条

2018年7月15日

文章が雑になっている自分へ自戒の意味も込めて、文章が劇的によくなるルールを解説。

序破急だとか結論が先だとか、文章構成的なお話ではありません。

よりミクロな表現上の心得で、可能な限り使ってはいけない言葉などを具体的に羅列します。

反面教師としてが読みづらい書き方をしていますので、辛抱強くお付き合いください。

第一条 無駄を無くす

絵画は足し算、写真は引き算 」って言葉、ご存じでしょうか。

絵画は多くのものをより写実的に描きこむ方が難易度が高いため、書きこみが細かければ細かいほどいい画とされます。

反面、写真はモノが多すぎる現実世界から可能な限り無駄を排し、表現したいものだけをシンプルに写す方が難易度が高く、より多くの人々の胸を打つことができます。

文章はどうでしょう?

なにもないところに書きこむ点では絵画と同じ。しかし、ブログ初心者の言葉には無駄が多すぎます。

イマドキの人々はめんどくさがりでせっかち。欲しい情報だけさっさと手に入れたいので、無駄な文章を見かけると読む気が失せます。

どんどん無駄な文章や言葉を排除してダイエットしましょう。

今回の記事でいえば「 絵画は足し算、写真は引き算 ってご存じでしょうか 」ってくだりも無駄。前置きとして長すぎます。

消す残すかか迷いましたが、無駄の一例として残しました。こうした「 俺うまいこと言った 」的な文も反発を生むのでこそぎ落とした方がいいことも。

無駄言葉「 という 」は消そう

しゃべり言葉である口語文が文章に現れる代表例が「 という 」という言葉です。

文章上で「 という 」は9割方、なくても意味が通じる無駄な言葉です。

特にブログ初心者の方は「 という 」だらけになっていることがよくあり、読者には非常にノイジーで邪魔です。

一度「 という 」を消して意味が通らないかみてください。9割は文がつながるはずです。

たとえば本頁最初の1文も、【しゃべり言葉である口語文が文章に現れる代表例が「 という 」です。】で成り立ちます。

「 まあ 」は厳禁

まあ僕のパパに言えばお前なんか骨にできるんだけどね。

頭に「 まあ 」とつけるのは厳禁です。会話でもオススメしませんが、誰が見るかわらかない文章ではなおさらです。

相手より優位に立ちたい感がヒシヒシ伝わってくる残念な人の言葉。小学生高学年から中学生くらいがよく使う印象。

まあ、私レベルになると「 まあ 」も使いこなせますけどね。

ほら、ウザいでしょ?

第二条 断言・言い切る

文章は言い切りましょう。

ブログでなにかを書く・伝えるときは断言する形で言い切るべきです。

「 と思われます 」などといった濁しは、内容が間違っていたときの責任逃れの保険だとバレバレです

サイト訪問者は確かな情報が欲しくてネットで検索をしています。説得力がなく確実性の低いブログ記事は価値がなく、読む気が失せます。

誰かから聞いた話であってもブログ上で発信するのはアナタです。言い切れない程度の情報なら言い切れるようになるまで調べましょう。

万一調べた情報すら間違っていたらきちんと謝罪すればいい話です。私もよくコメントで間違いを指摘されお詫びしたり訂正したりしています。顔真っ赤で。

ミスくらいするさ人間だもの。でも間違いで迷惑かけたんだから謝らないと。

どうしても持ってる情報があいまいな場合は仕方ありません。メインコンテンツが推測だった場合は、説得力のある証拠で肉付けをしましょう。

キラーコンテンツ以外の付随情報が確かでない場合は、思い切ってカットすることをオススメします。載せるにしても可能な限り少ない数にとどめないと、記事全体の説得力が弱まってしまいます。

断言しないともったいない

情報は確かなのに「 〇〇の謎に迫りたいと思います 」「 解説したいと思います 」などと書くのも非常にもったいないことです。

思うんじゃなくて勝手に迫ってください。ツッコミの幅広さを試されてるのかってくらいよくみかけるので、毎度ない腕が鳴ります。

小学生の感想文並みの気すら失せる最悪の一文です。しかもリード文(本文前の導入部分)の締めに入っていることが多く、読む前にそっとGoogleの検索画面にもどるマジックワードです。

小学生のフリして政策を批判する文章ならまだしも、基本は「 〇〇と思います 」はやめて「 迫ります 」「 解説します 」などと言い切りましょう。

第三条 文章を校正する

文章を校正し、読みやすく。

文章はできる限り校正しましょう。校正とは読みやすいように表現を揃える作業です。

誤字脱字も構成でチェックしつつ、同時に先述の無駄な表現も削って読みやすくしていきます。

そして、読みやすさでもう一つ大事な要素が表現の統一です。

たとえば下記の映画スターウォーズのレビュー。

スター・ウォーズ EP7見てきました。Starwarsらしいスピード感ある殺陣がエピソード3を彷彿とさせます。これはep8にも期待。早く観たい。

一段落で見事なほどの悪文。手の届かない背中がムズムズした方はさすがです。

  • 映画の名前:「 スター・ウォーズ 」「 Starwars 」
  • 話数:「 EP 」「 エピソード 」「 ep 」
  • 大文字小文字 / 半角全角:「 EP 」「 ep 」
  • みる:「 見てきました 」「 観たい 」
  • エピソード7の殺陣にスピード感はねーよ!?

※最後は校正とは関係ない個人的なツッコミです。

まず固有名詞スターウォーズの表現がカタカナだったり英語表記だったり。

エピソードもカタカナとアルファベット表記が混ざり、さらにアルファベット同士でも大文字と小文字、半角と全角が両方存在。

みる の漢字は「 見る 」のか「 観る 」のか。

読みやすさの上では誤字脱字よりもこうした表現の統一の方が重要です。参考までに以下がなおした文章。

スターウォーズ EP7観てきました。殺陣はEP3の方がスピード感あったけどもっさり感が逆にスターウォーズらしいかな。EP8にも期待。早く観たい。

ほら、別の文章みたいでしょ?

アプリの検索機能や校正ツール、プラグインを活用

とはいえ、文章の校正は大手出版社には専門職がいるほどの大変な仕事。全部人力でやるのは大変です。

そこで、各種アプリ・ソフトの検索機能や校正ツールなどを活用することをオススメします。

たとえばMicrosoft WordやExcelならアルファベット数字の全角半角や大文字小文字を一括で変更し、揃えることができます。

ほかにも記事を公開されたページやWordPress管理画面上でみて、Ctrl+Fで特定の単語・文章を検索すれば、自身の校正ルールから外れた表現を検索することも。

また、WordPressなら全記事から特定の文章を検索し、一括で置換できる定番プラグイン Search Regex も校正に使えます。

そのほか、無料で使える校正ツールもたくさんあるので、気になる方はGoogle先生に訊ねてみてください。

第四条 突っ込みどころや遊び心はほしい。

完璧美人よりちょいブスの方が持てる理論。

もちろん、ただ情報を羅列しただけの無機質な文章にすればいいってことではありません

むしろ人は完璧すぎるモノよりちょっと欠点のあるモノに親しみを感じるもの。

あえて崩してみたり、アクセントとしてクスリとした笑いをとるための演出なら冗長な表現も悪くありません

しかし型破りも型を知ってこそ。型を知らないのはただの形無しです。

まずは無駄をおさえるほどここぞの文章がより際立つと信じて、それ以外は断腸の思いでバッサバッサ切り捨てましょう。

ここぞの文なんてひねりだせない!って方も、書いてある情報が有益なら、徹底的に無駄をなくして読みやすくすれば自然と多くの人に読んでもらえる文章になります。

むしろ、うまいこといったつもりですべっていた、なんてリスクも減らせるメリットがあります。余計なことを書かず文章ダイエットに励めるのは才能です。

残念ながら私にはその才能がありません。

まとめ:ブログ初心者の文章がグッとよくなる3箇条

  • 無駄を徹底的に排除し、意図的な冗長さや演出を際立たせる。
  • 断言する。断言できない情報は説得力を損なうため、極力排除する。
  • 校正をする。誤字脱字や無駄な文の排除はもちろん、表現の統一が大切。

離脱率、滞在時間、SNSでの反応など、サイト訪問者によるブログへの評価がGoogle・Yahoo!上の検索順位を左右し、SEO対策になるご時世です。

せっかくのいい内容を無駄にしないためにも、無駄がなく読みやすい文章を書けるよう意識していきましょう。