WEBの常識レベル! GIFのインターレースとは?
Photoshopなど画像編集ソフトでGIF画像やGIFアニメを保存するとき、オプションとして出てくるインターレース。
実際インターレースにしてもしなくても特に変わったようにはみえないし、意味がよくわからないですよね。
今回はGIFにおけるインターレースの意味と使いどころを解説します。
インターレースと非インターレースは読み込み方式の違い
通常、画像は上端から1ピクセル行ずつ表示されるプログレッシブ方式で描画されます。
一方、先に全体像が表示され徐々に鮮明になっていく形で描画されるのがインターレースGIFの特徴です。これは先に飛び飛びで奇数行のピクセルを読み込み、つづいで間を読み込んでいくため。
そのため、インターレースのGIF画像では上記画像同様ぼやけた感じ → 徐々に鮮明になっていくのです。
実際にインターレースと非インターレースとでは読み込みがどのように変わるかのGIFアニメを用意しましたので、下記リンクよりどうぞ。ただ、容量が3MBとそれなりにあるのでスマホの方は注意。といっても0.003GBですが。
(もともとはPNGのインターレースを解説する用に作ったGIFアニメですが、GIFでもほぼ同じです)
インターレースのメリットとデメリット
インターレースの最大のメリットは、描画に時間がかかるような容量・サイズの大きなGIF画像でも先に全体像を確認しやすい点があります。これによって体感的に読み込みが早く感じられ、待ち時間のストレスが軽減されます。
非インターレースの場合、ある程度画像が読み込まれてこないとそもそも何を描いているのかがわかりません。極端な話、重要なことが一番下に描かれたGIF画像だと全て読み込むまでに情報が全く伝わりません。
反面、インターレースでGIFを保存するとファイルサイズが大きくなるデメリットも。インターレースの効果で体感的には読み込みが早く感じられますが、実際の通信量と読み込み時間は伸びる弱点があります。
なお、インターレースでも非インターレースでもGIF画像の画質に影響はありません。あくまでも読み込み方式の違いです。
GIFだけでなくPNGもインターレース形式での保存が可能です。厳密にいえばGIFのインターレースとは微妙に違う描画方法なのですが、見た目はほぼ同じ。
JPGにも同様の仕組みがあり、「 プログレッシブJPG 」と呼ばれます。GIFやPNGではプログレッシブ=非インターレースなのに、JPGになるとプログレッシブって言葉がインターレースのような扱い。ややこしい。
反対に、非インターレースと同じく上から徐々に読み込むことをJPGの場合はベースライン方式と呼ばれます。
GIFは基本的に非インターレースで
いまどきはよほどファイルサイズが大きくない限りGIFをインターレースにするメリットはないです。
インターレースのメリットが享受してきたのは、ダイヤルアップやISDNなどまだまだネットの通信速度が遅くて画像の表示にも時間がかかった時代の話。
いまどきはPCもスマホも通信速度が十分すぎるほど早く、画像の読み込み&描画をじりじりと待つことはほとんどありません。
わざわざインターレースにすると画像のファイルサイズが大きくなってしまい、無駄に通信量を増やすことになります。
いまはGoogleが検索でのサイト表示順位を決めるのにページの読み込み速度も気にする時代。
SEOのためにもせっかくいらしてくれた訪問者のスマホのギガ泥棒なサイトにならないためにも、無駄にファイルサイズを大きくしないようにしましょう。
まとめ:GIFのインターレースとは?
- インターレースとは、GIF画像を保存するときに決める読み込み方式のオプション。
- インターレースは先に低画質で全体を描画し、徐々に鮮明にしていく。
- ファイルサイズの大きいGIF画像でも先に全体像がわかり、体感的に読み込み時間が短く感じるメリットが。
- ただし、インターレース形式で保存するとファイルサイズが大きくなるデメリットもある。
- 現代は画像の読み込みに時間がかかることはほとんどないので、基本的にインターレースで保存する必要はない。
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