【WordPress文章術】読まれるブログは結 / 欠承転結型!

WordPressに限らず、ブログ記事で使う文章型のひとつとして「 結 / 欠承転結 」がオススメです。

要約すれば、みんなせっかちだから結論から先に言ってあげよう、って文章型。特に「 なにをどうすればいい? 」「 〇〇ってなに? 」など疑問を解決する系の記事では効果絶大です。

長ったらしくて読みくいと感じさせる文章ではサイト訪問者の離脱率が高まりGoogle様に嫌われてしまいます。型破りと形無しは全然違うものと自覚しましょう。

結論を最初に持ってこよう!

まず最初に結論を示そう。

結 / 欠承転結的にいえば、まずサイト訪問者がもっとも欲しいであろう結論から書きます。結論 → 根拠で説明していく文章を進める結論先行型の構造で記事を作る文章術です。

疑問を解決する系の記事で訪問者が一番欲しいのは気の利いたジョークでも専門的な解説やうんちくでもなく、どうすればいいかの結論です。

なにかを知りたいときのGoogle先生はインターネットのファストフードです。みんな一瞬でも早く疑問の答えが知りたくて検索しているのです。

いますぐ牛丼を食べたい人が、前菜からはじまるフルコースが出てくるお店やステージ上で粋なラインダンスが始まるお店に行くでしょうか?

必要なのは注文してすぐにおいしい牛丼を出してくれるお店のはずです。

結論を述べたあとは、「 承転 」として根拠と補足情報を書き、まとめとしてもう一度結論を念押しします。

意外と即離脱はされない

一番欲しい情報を先に与えてしまったらすぐに離脱してしまうのでは?と思う方も多いかもしれません。

が、そんな心配はご無用です。人はとても好奇心が強い生き物。大抵の場合、欲しかった情報を得ても今度は「 なぜそんな結論なのか? 」「 本当にそうなの? 」が気になって続きを読みたくなります。

これが欠けた結論効果です。だから欠承転結。

結論先行型の文章術を「 最初の結論ではあえて少し情報を伏せておく 」と解説しているサイトもあります。しかし無理に意識する必要はありません。ユーザーに不便を感じさせずできればベストですが、いきなりテクニカルなことをしようとしても大抵は失敗します。

もとより意識してなにかの情報を伏せずとも結論を先に述べた時点で根拠が欠けているので問題ありません。もとより最初のひとことふたことで結論を完璧に伝えること自体がとても難しいものです。

承転で根拠を述べ、補足情報を

結論のあと根拠と補足情報を続ける。

逆にいえば、欠承転結型文章術では結論に続く承転でなにを書くかが重要です。ただ結論を書いて終わりでは牛丼しかない残念な飲食店で終わってしまいます。必ず簡潔かつわかりやすく根拠を述べ、付随する補足情報で肉付けをしてサイト訪問者の好奇心を満たしましょう。

結論に対する根拠は当然必須として、そのほか注意すべき点や具体的な事例、豆知識などを散りばめるのもサイト訪問者の好奇心を満たすのに非常に有効。

具体的には下記が結 / 欠承転結型での定番。

  • 承:最初に書いた結論の根拠を示す。
  • 転:注意点や事例、豆知識など付随する補足情報。

また、この部分は同じテーマと結論を同じく結 / 欠承転結型で書いたライバルのブログ・サイトと違いを明確に打ち出せる部分でもあります。

同じおいしさの牛丼屋があったら、ただ牛丼しか出さないお店よりも飲みたいタイミングでお茶やお水のお代わりをくれ、お味噌汁やお漬物なども用意された気の利くお店が選ばれるのは道理です。

文字数やキーワードの登場回数を気にする考え方は私自身あまり好きではありませんが、実際まだまだキーワードの影響力が高いGoogleのSEOのためにも、関連した補足情報はあった方が有利といえます。

最後にまとめの結

最後にはわかりやすく簡潔なまとめを。

最後にもう一度、結論や根拠など重要な情報を簡潔にまとめましょう。私の場合、内容はかならず箇条書きでまとめています。

最初は欠けた結論だったため「 ふーん? 」と思っていたのが、根拠やさまざまな補足情報を経てもう一度結論を繰り返されることで「 そうか! 」と納得してもらうことができます。

これは心理学的にも有効で、人は最後に重要な情報をまとめてインプットされることで記憶に残りやすくなることが実証されています。

私の経験上でも、特にブログなんかは流し読みが多いため記事を読んでいる間に関連した補足情報に意識をもっていかれ、すでに最初の結論を忘れていることもあります。

そうした方への配慮のひとつとしても記事に区切りをつける意味でも、最後にポイントを箇条書きなどにまとめることをオススメします。

余談:ちっちゃい「 起 」はリード文

本文に誘導するリード文が起。

お気づきの方も多いでしょう。本記事の本文では「 結承転結 」としながらも、冒頭のアイキャッチ画像では頭にちっちゃい起がついた「 欠承転結 」となっています。

いくら優秀な牛丼屋が早さを求められるとしても、必ず店員がいて少なからず接客があるはず。それが私たち書き手であり、起にあたるリード文です。

リード文は続きを読む気になるよう誘導するのが目的。どんな記事か軽く触れつつ気の利いたジョークをまじえて楽しませ心をつかめればベスト。難しいようであれば、ほかにも記事を読むとどのようなメリット・デメリットがあるかを述べておくのが定番です。

ただし、「 最初にまず結論 」の面を考えればリード文は存在そのものが矛盾しています。あまり長くはせず、多くても3、4行程度で収めて少しのスクロールで読み飛ばせるよう配慮しましょう。だから冒頭の画像上では最初の起を可能な限り小さくしています)

まとめ:読まれるブログの文章は結 / 欠承転結

  • 起:記事へ誘導するリード文は特に無駄がないようコンパクトに。
  • 結(欠):まずはお悩みや疑問を解決するため、最初に結論を持ってくる。
  • 承&転:続いて根拠を述べ納得してもらいつつ、事例や補足情報をまじえた解説で理解を深めてもらう。
  • 結:最後に重要なポイントをもう一度まとめる。

もちろん、最初の結論だけみて離脱する方もいないわけではありません。が、それはそれで一瞬で解決できるだけのコンテンツを提供できたのだとむしろ喜ぶべきです。

課題・疑問解決型のブログ記事はGoogleからの検索流入がメインです。そのGoogleがユーザーファーストを求めているのですから、小手先のテクニックよりもまずはサイト訪問者がどう感じるかを答えることを考えて記事を書いていきましょう。