Windows10の以前のインストールバージョンは削除しても大丈夫?

Windows10を使っていると、「 Windowsの以前のバージョンを削除しますか? 」と尋ねてくることがあります。

いきなり言われても「 えっ、消してもいいの? 」と戸惑うところ。

今回はWindows10において以前のバージョンを削除するリスクとメリットを解説します。

Windowsの以前のバージョンとは?

いきなり消しても良いかと聞かれても……

Windowsの以前のバージョンとは、Windows10のアップデート前バージョンのデータをバックアップとしてとってあるデータを指します。

結論からいえば、以前のバージョンは削除しても問題ありません。が、削除には若干のリスクがあります。

削除するとストレージ容量が増えるメリットがある

以前のWindowsのインストールは容量が数十GBに及ぶことも。

Windows10の以前のバージョンはWindows.oldフォルダに保存されており、一時ファイルの削除やディスククリーンアップなどで削除することが可能です。

(なぜか場所によっては「 Windows10の以前のバージョン 」ではなく「 Windows10の以前のインストール 」と表記されますが、同じ意味なのでおきになさらず)

保存されたWindows10の以前のバージョンは1GB程度のこともあれば、大型のアップデートでは40GBに及ぶことも。

ストレージが1TBあるようなパソコンならともかく、SSDなど128GBや256GBしかないようなパソコンではかなりの負担。

消すことでストレージの空き容量を大きく増やすことができるのです。

Windows10の以前のバージョンはあくまでも一時ファイル扱いで、28日程度で自動的に消えます。

が、ストレージ容量に余裕がない場合は自身で削除すると良いでしょう。

ただし、元に戻せなくなるリスクも

Windows.oldフォルダ内にある以前のバージョンデータを削除するには一点リスクがあります。

アップデートによるバグなど不具合が起きてもWindows10を以前のバージョンに戻せなくなるのです。

もちろんアップデートにあたってはMicrosoftが各所チェック、デバッグをしていることでしょう。

しかし現実問題として欠陥が見つかることもありますし、各種ソフトが相性の関係でうまく動かなくなることもあります。

そうしたときは前のバージョンに戻すことで欠陥やバグを解消した新しいアップデートまでつなぎとして使えるってわけです。

もともと以前のバージョンを保存してあるのは、新しいバージョンのWindows10で不具合などが出たときなど戻せるようにするためのバックアップなのです。

Windows10の以前のバージョンを消す前に現在の環境で致命的なバグなどがないかよくチェックしておいた方が良いでしょう。

先述の通り放っておいても30日程度で消えるので、ストレージ容量に問題がなければわざわざ消さなくても大丈夫です。

まとめ:Windows10の以前のインストールは削除しても大丈夫

  • Windows10は古いWindowsのバージョンをWindows.oldに保存している。
  • Windows10設定画面にある一時ファイルの削除機能やディスクのクリーンアップ機能などで削除可能。
  • 削除すると新しいバージョンでバグなどがあった場合でも元のバージョンには戻せなくなるリスクがある。
  • 特に消さずとも、30日ほどで自動的に消える。

なお、「 Windows10の以前のインストールバージョン 」を削除し空き容量を増やす方法は別途記事で解説しております。

空き容量に不安があり削除する場合は、上記リンク記事をご覧ください。